21−53 冬野夜空さん「とびきりの秘密」考察/ 「すべての恋が終わるとして」

冬野夜空さん、ほんと天才じゃん。

 

この方の作品、他にも色々読んでみて、考察してるのが楽しかったので、

yahoo知恵袋とかでも、「これどういう意味ですか〜?」って投稿とかあるんですよね。

その回答が、「絶対違うわ。」ってのもあったので、ワイが解説してあげましょう。

ワイみたいなゴミクズが冬野夜空大先生の作品を偉そうにも考察してしまってすいません。

 

今回は、もうX民にいくら説明しても分からないのかなって気がしますので。

もうちょっと頭良い方向けに考察してみます。

「とびきりの秘密」考察

ロボットの君は、あと一分で機能停止を迎えてしまう。
「君はいい恋人だった」
そう伝えても君は納得してくれない。
自分がロボットだということにずっと劣等感を抱いていたらしい。
じゃあ最後に、君にとびきりの秘密を教えよう。
「実はーなんだ」
君の驚き顔を見て、
僕は自身の機能停止のボタンを押した。

 

男性がナレーションで、女性がロボットの恋人ですね。

ロボットは機能停止の1分前だと。

女性は、ロボットであることに劣等感を抱いてたみたいですね。

で、最後に秘密を教えよう。「僕はーなんだ。」と秘密を打ち明けると。

 

ここで、普通に考えれば、男性側もロボットなんだ。ってことですよね。

最後の行にも「自信の”機能停止”のボタン」とあるわけですし。

でも、それなら「僕はーなんだ」なんかせずに、「僕はロボットなんだ」で良いですよね。

だから、ここには「人間」が入るんだろうな。ってのが想定されますよね。

 

もう1点「人間」が入りそうな理由は、

女性側はロボットであることに劣等感を抱いてたわけですよね。

僕らが、お金持ちや、良い企業で働いてる人や、良い学校に通ってる人に劣等感を抱くように、人間である男性に劣等感を抱きながら付き合ってたんですかね。

で、ここで男性側が「僕もロボットなんだ。」って言ったら、まあ嬉しいっちゃ嬉しいけど、女性の劣等感は消えないですよね。

これだと、なんか傷の舐め合い感もありますよね。

で、冬野夜空大先生が、そんな傷の舐め合いみたいな終わらせ方すると思いますか!?←クカ

だから、ここは「人間」が入ると思います。作者を信頼してますから。

 

では、男性が人間だと想定して読んでいきましょう。

ロボットの君は、あと一分で機能停止を迎えてしまう。
「君はいい恋人だった」
そう伝えても君は納得してくれない。
自分がロボットだということにずっと劣等感を抱いていたらしい
じゃあ最後に、君にとびきりの秘密を教えよう。
「実はーなんだ」
君の驚き顔を見て、
僕は自身の機能停止のボタンを押した。

先に赤で気になるところチェックしちゃいましたけど。

「劣等感を抱いていたらしい。」

らしいと言うことは、男性はこのタイミングで初めて、女性がロボットであることに劣等感を持っていたことを知ったわけですね。

付き合ってる間に、ロボットである女性が、劣等感を持っていたなんて、微塵も思わなかったわけですね。

ここで、気付きましたかね?今記事書いてて僕も鳥肌立ってます。

男性側は、ロボットである女性に、人間であることを黙ってて、ロボットとして付き合ってたんだと思います。

ロボットである女性と一緒にいたいから、人間であることを隠してたわけですね。

ロボットである女性を、ありのまま好きだったから。

エモすぎる。。。。(←最近若い子エモいって言わないんですかね。)

で、最後に、女性に実は人間なんだ。ってことを打ち明けると。

で、ここで、最後の2行ですけど、

君の驚き顔を見て、
僕は自身の機能停止のボタンを押した。

「僕は人間なんだ!」(コートばっ!!)ってして、そして死んでいかれたら、なんか女性目線ひどくないですか?←クカ

女性目線、付き合ってる間に話して欲しかっただろうし、自分が死ぬのに、その前に好きな人が死なれたら、苦しみ2倍じゃんみたいな。

だから、やっぱり冬野夜空大先生を信頼してるので、そんな終わらせ方しないと思うので、最後の2行も何か解釈ありそうな気がするんですよね。

 

で、結構考えたんですよ。じっくり3時間ぐらい。働きながらも。クカ

で、たぶんこうかなって思ったのが、

ロボットの自殺は、「機能停止のボタン」を押すって表現ですけど、

ロボット目線、人間の自殺も「機能停止のボタンを押す」って表現できますよね?

刃物でも良いですけど、自分に刺したのをみて、ロボット目線「機能停止のボタン」押してるな。って見えますよね。

 

で、

男性側は、付き合ってる時、ロボットとして振る舞って来たわけですよね。女性と一緒にいるために。

ということは、最後の一文は、

僕は自身の機能停止のボタンを押した。

女性と手をとり、見つめ合いながら、

「僕はロボットとして一緒に死ぬね。」

「ロボットであるあなたをありのまま好きだったので、最後まで君と一緒のロボットとして死にたい。」

みたいな意味なのかなと。

 

「はぁぁぁぁああああああああんんんんんんんんんんん。」

最高の詩ですよね。

 

 

色々解釈あると思いますけど、僕はこの解釈に1票入れます。

 

ほんと、冬野夜空先生凄いです。